【空軍-USA-爆撃機-現用】B-2ステルス爆撃機の有用性

B-2ステルス爆撃機の有用性

改めて考えると、爆撃機というジャンルの航空機を所有する国もこれから少なくなってきて、かつての戦艦、今の航空母艦などと同じく、アメリカ合衆国のみがこの種の兵器を保有することになるのかもしれない。
B-2スピリッツは第2世代のステルス機で、世界最高レベルのステルス性を持ち、最高レベルの敵地侵攻能力を有している。この航空機により、アメリカの大統領は、世界中のどんな場所に対しても、1両日中に精緻な攻撃を加えることができる。夜間の戦闘においては、世界のどのような国も、この航空機の攻撃を阻止することは9割がた出来ない(逆に言えば、努力次第でたまに阻止できる)。
この航空機の侵攻能力にトマホークミサイルやJDAMなどのスタンドオフ兵器が加われば、攻撃は成功したも同然である。
でも、この航空機のお値段も最高レベルで、史上最も高価な航空機である。
どれくらい高いかというと、公式発表の資料で、このB-2爆撃機1機は量産時20億ドル以上(約2400億円以上)、量産と言っても20機ほどなので、量産も試作もあったものでない。この値段は高い高いと言われる日本のこんごう型イージス艦2隻分に相当し、世界最強の戦闘機ラプターの20機分に相当。M-1エイブラムスMBT400両分です。このような軍事兵器になじみの無い人には、豪華客船3隻分、ジャンボジェットB-747-400 10機分、横浜ランドマークタワー1個分です。同重量の金の値段とほぼ同等と言われ、とにかくべらぼうに高いのです。
このようにコストの高い航空機を使う意義があるかと言うと、なかなか難しい。現在のメディアの風潮で考えると、兵士の犠牲を極力少なくして、かつ戦果を得ないといけないのなら、この機は使える。しかし、それが、潜水艦からのトマホーク攻撃や無人機による攻撃などとどれほど差があるかと考えると、軍事的オプションの多様性のみの違いで、絶対的な差は無いように思われる。また、相手が効果的な航空迎撃能力を持たない国や勢力に対しては勿体無い兵器であり、また、それなりの軍事先進国(ロシアや日本など)が相手であれば、B-2による攻撃だけで相手を屈服させることはできない。防ぐことは出来ないが、軍事的な攻撃力ではたいしたことないというのは、核弾頭以外の弾道ミサイルと似ている。軍事技術の保存という観点も考えるべきだが、ラプターやJSFの開発、無人機の開発でも十分であろう。
アメリカはどうしてこのような兵器が必要なのだろうか?軍事上の観点から考えると疑問が多く、配備すべきか迷うものであるなら、アメリカの議会はそれを許さないだろう。しかし、21機も配備されている。
考えるに、軍事力を政治の手段と考えるアメリカの政治家に受ける兵器だからではないだろうか。大統領にすれば、とりうる選択肢は無限に多いほうが良いに決まっているからだ。
そして、このような政治化のパフォーマンスの道具をそろえてあげるアメリカの国民は愚かである。戦争を圧倒的な攻撃力で犠牲もなく行うのは「夢」でしかないからだ。高度な技術力で「兵士」が死なないようにすることは、その存在意義からして矛盾しているのだから。
 B-2 BomberOver the Pacific
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