自衛隊は日本を守れるか その2 通常戦力編のアメリカ合衆国編

自衛隊は日本を守れるか その2 通常戦力編のアメリカ合衆国編

 
その1から数ヶ月も経っていますが爆笑。。
 
自衛隊は日本を守れるかを軍事的に、冷静に分析してみるシリーズ(いつから?)その2です。
今回は、核攻撃をあきらめた場合、他の軍事的手段でどこかの国や勢力が攻撃する場合を考えます。
 
日本に隣接する外国は韓国、北朝鮮、中国(台湾)、ロシア、米国などがあります。
 
米国?と、疑問に思う人もいるかもしれないが、日本にとって最大の潜在的な脅威は昔も今も米国である。
地図では広い太平洋を挟んでいるからあまり実感がないが、自衛隊の机上演習でも、米国が相手となると日本軍は1ヶ月もしないうちに壊滅し、本土への上陸を許してしまう。もちろん核攻撃は無しで。
 
今のイラクを見るように、完全な占領を続けられるかどうかはさておき、今の自衛隊では米国の侵攻を防ぐことはできない。
だから、日本は戦後よりすぐに米国とは戦争しない方針にした。強大すぎる敵国にするより、強力な同盟国にするのだ。これは国家戦略として完全に正しい。
世界へのプレゼンスが低下していると言っても、日本にとっては今も強大な隣国です。地政的にはアフガニスタンやイラクにとっての米国の脅威より、日本にとっての
脅威の方が大きいであろう。
 
そして、評価されないことも多いが、下手すれば隷属的な関係になりうる同盟を、なんとか経済的な旨みのある同盟関係にしてきた戦後の保守政権(自民党)はそれなりに評価できるであろう。
もちろん、軍事的には当然のこととして、政治的にもかなり隷属的な関係があるが、これからのイラクやアフガニスタンがどのように独立していくか見れば、日本の戦後の独立も大変だったことが分かるだろう。
 
ちょっと、外交的な側面で話したが、とにかく、日本は米国と戦争する能力がないので、これと軍事的に衝突する状況になった時点で失敗である。
本当に手も足もでない。
 
例えば、日本がこれから装備する誘導爆弾はGPS誘導だが、GPSのデータは米国の衛星から得る。米国と交戦する場合にはこれも使えない。
 
また、イージス艦などの新鋭艦の凄い能力に「共同交戦能力」というのがある。ミサイル搭載艦艇が目標に接敵していなくとも、同じ能力を持った艦艇や早期警戒機が発見していれば、その情報を共有して、より遠方から攻撃する能力である。これは米国の空母機動艦隊の一員として行動することを前提に完全に米軍と同じシステムを導入している。
 
日本には米国に匹敵するほどのP-3Cオライオンがある(約100機)。これは対潜哨戒機といって、潜水艦を探して攻撃できる航空機だ。これを100機近くも導入している国は日本と米国だけなのだ。米国はどんな兵器も他の国より一桁も二桁も多いのが普通なのだが、日本はこの機種だけが飛びぬけて多い。
 
海上自衛隊のP-3C 非常に高性能な哨戒機 今でも100機近い数を配備
 
これは、冷戦時代に日本がソ連と戦争が始まった場合に、日本の地勢的な位置を利用してソ連の潜水艦を日本海側へ閉じ込めるために必要だったからだ。
具体的には、対馬海峡や津軽海峡を機雷などで封鎖し、突破しようとする潜水艦を攻撃して、太平洋岸側から来援する米機動艦隊が安全に到着できるようにするためなのだ。
現状、広域で原子力潜水艦を探して攻撃するのは不可能に近いので、海峡を突破しないように止めるだけである。
 
他にも、偵察能力でも米軍にほとんど頼りきりで、独力で敵国の十分な情報を得ることは難しい。
偵察といっても、衛星写真などだけではなく、相手の対空ミサイルのレーダーの周波数や部隊間の交信周波数などの電子情報も含んでいる。
これらの情報によって戦闘機の電子防御システム(ミサイルの接近警報など)を設定しているが、自衛隊には数機の電子偵察機と電子戦機しかなく、敵性情報は米軍と共有である。
 
RC-135リベットジョイント 自衛隊の代わりに沖縄で電子情報の収集中(嘉手納基地)
沖縄にある通信傍受施設「象のオリ」 米軍が管理している(日本にあるのにイヤミ
つまり、自衛隊の装備や戦略には、米軍の戦略が強く影響していて、米軍抜きでは戦うことすら出来ないこともあるのだ。
本当に、米国の意向を無視して戦うには、誘導装置はGPS以外の方法が必要だし、P-3Cを100機買うより原子力潜水艦を装備すべきなのだが、現状、そうなっていない。
なので、日本が単独で戦争を始めようとした場合に、米軍が反対すれば、例え実際の攻撃を行わなくとも相当戦力は低下する(GPSのデータを送らないとか)。
米国以外の国などと戦争する場合でも、米国の了解を取り付けることは絶対に必要である。この協力の度合いで自衛隊の戦力は変わってくる。
 
米国と戦争する外交上のカードはありえない。なんとか仲良くするしかない。
ただ、もし米国以外の国と戦争する場合でも米国の意向を無視することは出来ない。
これは何も日本に限らず、英国やカナダなども同じなので、恥かしいことではないが、これがネックになることも想定しておかないといけないだろう。
これはもしもの提案だが、もし日本が米軍からの独立を目指すなら、最初に必要なのは偵察能力・補給能力・原子力潜水艦だろう。
 
フランスのリュビ級攻撃型原子力潜水艦 水中排水量2600トンほど、日本のそうりゅう型の方が大きい
 
手本にできる国ではないかもしれないが、フランスやイスラエル、南アフリカなどが参考になる。かの国たちは、どれも一応米国の同盟国だが、米国の反対する戦争も行える能力を目指しているからだ。核兵器は要らないが。
 
 
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「自衛隊は日本を守れるか その2 通常戦力編のアメリカ合衆国編」への1件のフィードバック

  1. 日本も空母4隻ぐらい保有するべき、トン数は5万トンぐらいで搭載機数波一隻あたり40機前後で充分、原子力潜水艦は5 隻ぐらい保有すべき。中国や北朝鮮が今のままの姿勢をとれば早急な整備が必要だろう。

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