台湾が潜水艦の開発を開始、全8隻の潜水艦隊整備へ

CNNの報道によると、台湾政府が国産潜水艦の開発を開始する。

CNN.co.jp : 台湾が建造開始の潜水艦隊、中国の侵攻を数十年阻止できる可能性

米国は台湾に最新のMk48魚雷を売却した

台湾は常に中国による軍事侵攻の脅威にさらされている。中国と台湾の一部勢力にとって2つは同じ国だからだ。香港の情勢を見ても分かるように、中国は国策として香港や台湾を自国に組み入れることを戦略的な目標にしている。

特に台湾は中国が太平洋に進出する足掛かりになる位置にあり、米国や日本に対して海上覇権において非常に重要なのだ。逆にここが拠点と出来ないので、中国は太平洋に進出できない。

近年、台湾は国内の経済力が発展し、先端技術への投資も大きく、経済的には先進国と同等の力がある。しかしながら、長年の中国による政治的な封じ込めにより、国際的にその地位が認められていない。台湾にとって、中国に併合された場合、失う利益が増えてきているのだ。これは韓国が北朝鮮を併合する場合に似ているようで大きく違う点だ。

だからこそ、近年の台湾(陳総裁)政権は中国との距離を置き、軍事的にも対抗的な整備を進めつつある。中国を明確に敵と言い切るトランプ政権の誕生も大きな手助けになっている。

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦、アジア最強の潜水艦である。

もともと、私は台湾への潜水艦供与が中国に対する最大の対抗手段と主張してきた。この主張にはほとんどの軍事、外交戦略家が同意することであるが、中国と中国への回帰志向を持つ台湾政治勢力が、中国と分離するなら本気で戦争すると言い切るので実行できないでいた。

しかしながら、台湾が自ら潜水艦を整備するというなら、それを軍事的に直接妨害することは出来ないであろうから、ある時には部品レベルで、ある時には取引材料にしながら、中国の南沙諸島進出や空母整備を参考にして、潜水艦隊の整備を支援すべきである。

現代の潜水艦は単なる箱としての性能だけでは威力を発揮できない。潜水艦と基地司令部との通信一つとっても、通信衛星や通信の暗号化、対通信妨害技術などが必要で、海軍全体、海洋作戦全体を統合するシステムとして整備しなければ有効ではない。確かに単艦で潜む潜水艦も脅威であるが、攻撃目標を指示せず、通る艦艇すべて攻撃せよというのは、現代戦ではありえない。台湾海峡で無制限の潜水艦戦を行えば、中国は戦術核兵器を使用するからだ。日米もこれには反対できないだろう。やはり、ピンポイントで敵の基幹戦力、空母や強襲揚陸艦、補給船などだ、を行動不能にすることが必要だ。

空母など価値の高い大型目標は潜水艦の格好の目標となる

そこまでの潜水艦隊を整備するには、今後、日米の協力が必須であるといえる。海中海上空中の統合作戦システムの構築と各国海軍との統合、兵員養成のための日々の訓練などは日米の協力なしになしえない。中国は各種妨害を行うであろうから、開発に際しても情報管理や先端技術の管理には相当の協力が必要だ。おそらく、政府首脳レベルまで中国のスパイが浸透している台湾に技術を供与することは、中国に最先端の軍事情報が漏洩するリスクが高いからだ。政府高官でも関係者以外タッチできないような開発体制が必要になる。

つまり、日本や米国は台湾から協力を求められ、中国の反対を受けながら、それを実行する決断が求められるだろう。米国はあのトランプ大統領が米中関係を無茶苦茶にしたおかげで!?その決断は下しやすいが、日本が米国任せで台湾を再び見捨てた場合、アジアでの今の地位は永久に失われると言っても過言ではない。

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