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中国国防白書の評価 2015年度

ChineseNavy
中国は今後海軍に注力すると明言。。
ソブレメンヌイ級駆逐艦と054A型フリゲイト

少し強い言葉で表現していることから話題になっている本年度の中国の国防白書。既に軍事予算決算の発表があったので、中国の軍事力強化の方向性ははっきりしていて、南沙諸島での係争について踏み込んだ発言をしていること以外、特に注目すべき点はない。

国防白書は政治的なメッセージが強いので、ここで扱うには政治的すぎるが、あまりに質問が多いので、中国の戦略について整理しつつ、少し説明しよう。

中国は南沙諸島でベトナムやフィリピンと係争中で、東シナ海では主に日本と領有権で争っている。
国防白書では、南沙諸島での戦闘がありえると言っている。実際に、既に実力行使を行っている。南沙諸島では中国側が島を実効支配しており、主にフィリピンの海軍艦艇を体当たりや威嚇射撃で追い払っている。

南沙諸島の海域
南沙諸島の海域
Spratly_with_flags
南沙諸島の海域。実効支配している国も様々で入り乱れている。

このあたりの対応は尖閣諸島での係争と異なる。尖閣諸島では日本は海上自衛隊の艦艇を派遣しておらず、中国も主にコーストガードを任務にあて、両国が暗黙に実力行使は行わない意志をあらわしている。

しかし、南沙諸島ではフィリピン海軍が弱体なために、中国の軍事行動を阻止できず、諸島の占領を許したこともあって、中国は一帯の制圧を目的に行動している。元々、ベトナム戦争中からベトナムと戦闘を繰り返し、軍事的に占領してしまっているので、今後も同じ方針で行動するだろう。当時は、ベトナムと中国の争いであり、米国にはどちらにも肩入れするつもりがなかったので介入しなかった。これが今に続いているのだ。

フィリピンは一応米国の同盟国であり、フィリピンの意志としては、現在の諸島の占領は認めても、制圧海域の拡大は許したくない。また、米国も中国が南シナ海の航行の自由を侵さない限り、南沙諸島の占領は認める腹積もりであろう。この点で米国とフィリピンの戦略は一致しており、現在のところ、中国もその範囲で行動するつもりだろう。

ただ、米国がアフガン、イラクでの戦争を終了させ、これまでの対テロ戦争から中国との対決に備えるようになると、中国はこれまでのように米国の無関心をついて近隣諸国を脅かすことが出来なくなる。中国は経済の成長とともにその勢力圏の拡大を目指してきたが、米国が軍事費の大きな負担になっていたアフガン・イラクの両戦争から解放され、その余力を中国に向けることが心配なのだ。
その心配を正直に表現したのが今回の国防白書と言えよう。

その正直さは、東シナ海での日本との係争において、現状のままで良く、日本の安保体制変更が中国に向かないことだけを心配していることにも表れている。当面、中国は尖閣諸島での日本の実効支配に手出しするつもりがないだろう。

国防白書発表後、米国は南沙諸島での中国の実力行使を批判しつつも、それを阻止する具体的な方策には言及せず、航行の自由に関してのみ、今後も偵察機の恒常的な運用を表明した。これもまた米国の正直な意志の表れで、小さい島の領有に関しては干渉しないが、周辺海域での行動の自由は侵してはならないとの従来からの米国の主張通りである。

以上、今回の国防白書に特別に注目すべき点はない。

USNavyCSG
アメリカ海軍の優位は今後10年間揺るがないだろう。
PACIFIC OCEAN (May 22, 2015) The aircraft carrier USS Ronald Reagan (CVN 76) simulates an emergency break away after a replenishment-at-sea with the fleet replenishment oiler USNS Henry J. Kaiser (T-AO 187). Ronald Reagan is underway off the coast of Southern California. (U.S. Navy photo by Lt. j. g. Joseph Pfaff/Released)

米海軍の実力は圧倒的であり、今後10年は揺らがないだろう。中国が陸軍から海軍へシフトしているように、米軍は既にヨーロッパ戦域での陸上戦力の直接対決から卒業していて、米3軍の主力は実質的に海軍が担っている。空母機動部隊は米国10に中国0.5(まだ機動部隊とは言えないから)、戦略原子力潜水艦は米国10隻(4隻はSSGN)に中国2隻、攻撃型原子力潜水艦は米国50隻に中国3.5隻、イージス艦は米国80隻に中国3隻、このように海軍力において米国は中国の10倍以上の戦力を有しており、個々の性能に関しても10年以上の差がある。

USNavyAndJMSDF
アメリカ海軍には海上自衛隊などの強力な同盟国がある。。
WATERS NEAR GUAM (July 8, 2014) The Arleigh Burke-class guided-missile destroyer USS Pinckney (DDG 91) and the Japan Maritime Self-Defense Force (JMSDF) ships conduct tactical maneuvers during GUAMEX 2014 in waters near Guam. Pinckney and the JMSDF ships Kongo (DDG 173), Murasame (DD 101), Ikazuchi (DD 107), Akebono (DD 108), Ariake (DD 109), Akizuki (DD 115) and Shimakaze (DDG 172) are participating part in GUAMEX 2014, an operation aimed at enhancing the interoperability of the U.S. Navy and JMSDF and strengthening personnel ties between the respective forces. (U.S. Navy photo by Cryptologic Technician Collection 3rd Class Raul Sanchez/Released)

しかも米海軍には日本の海上自衛隊や英海軍のような強力で高質の同盟海軍力があり、太平洋、大西洋の展開においても全く隙がない。東シナ海でも南シナ海でも米軍と戦えばワンサイドゲームで終わる。中国はそれを良く知っているからこそ海軍の増強を図っているのだ。

中国の海軍力増強には様々な障害があり、最大の問題は経済成長に陰りが見えている点だ。
今後の経済の成長には政治体制の変革が必要だが、その変革を阻んでいるが共産党と人民解放軍なのだ。巨大な利権システムのこの二つを打破しないと経済成長出来ないが、米国との対決にはこの二つを必要とするという決定的な自己矛盾を抱えているのだ。
好景気が続く間はなんとか体制は維持されるが、それが鈍化した際に体制をうまく転換できるかが中国の最優先課題である。

世界の成長と進化はIP6の完全普及やエネルギー革命まで続くだろう。
化石エネルギーから解放された世界の中心産業は情報産業になる。その時に今の中国が生き残れるだろうか?無理だ。完全に情報化された社会は体制において完全に民主化されなければならないからだ。情報の独占は強制された意志によってはなしえないからだ。個々の自由な選択の情報こそを得なければならない。情報資本の独占こそ今の権力が目指す目標なのだ。

軍事ブログとしてはかなり政治学的な話に脱線している。
まあ、中国の動向に敏感に反応する必要はない。軍事力の増強も米軍の脅威になるには10年以上かかる。しかも、日本の現政権は米軍のパシリになって働くというのだから、米国はより楽に軍事的優位を保つことが出来る。他国の軍事的な優位のために、国家をあげて奉仕するのが愛国者のすることだとは思わないが。

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自衛隊と中国軍、もし戦争したら?

昨今、中国の軍事的膨張が話題になるが、その中で、日本と中国の海軍の状況を検討して見ようと思う。

まず、結論を述べると、現在、まだ、中国海軍が海上自衛隊の致命的な脅威にはなっていない。

中国が尖閣諸島のような日本の領海の端っこであっても、持続的に制海権を確立することは難しい。

中国軍の現在の能力では、沿岸から対空ミサイルや戦闘機、地上発射型対艦ミサイルの有効圏でなければ自由な行動は出来ないだろう。

これは、逆に言うと、海上自衛隊とその同盟国のアメリカ合衆国海軍の能力が圧倒的に高いということである。

地勢的に言うと、中国も、ロシアほどではないが、太平洋への出口を韓国、日本、台湾に囲まれている。

脅威は減ったとは言え、長い国境でロシアやインドなどと接しているのも不利である。

日本にとっての米国のような信頼できる同盟国が無い。

独自外交の不利な面である

艦船では、
潜水艦、機雷戦能力、防空能力が不十分で、日米の海軍にまともにぶつかることは出来ない。

空母1隻を用意したところで、沿岸から離れた、例えば沖縄近海で、潜水艦や対艦ミサイル、航空機の攻撃を防ぎつつ作戦出来ない。

一方、注意すべきは
戦略原潜、攻撃原潜、潜水艦である。

現在のところ、遠洋域へ脱出した原潜を補足したり、ペルシャ湾まで往来する商船・タンカーを中国海軍原潜から守る手段を日本は保有しない。

戦略原潜は、搭載する弾道ミサイルの射程が短いので、米国にとってまだ脅威は少ないが、
日本にとっては致命的な脅威である。

これがある限り、日本が中国の死線を制するような攻撃をすることは出来ないということである。

即ち、中国の沿岸を封鎖して、無制限の潜水艦戦を行うとか、台湾へ軍隊を送るとかは、中国の核戦力を封じる手段がないと不可能。

また通常動力潜水艦も増勢しており、性能もType039「元型」やロシアのキロ級が
合わせて20隻以上あり、かなりの脅威である。

沖縄と、石垣島と尖閣諸島を結ぶ線の周りを防衛することは可能だが、戦域が広がると、
現在の護衛艦の数、40隻程度では対応が難しくなる。

sino defence 参照

新しいDDHでも、その数が4隻程度では絶対的な海域の安全は確立できない。

出来れば原潜を装備すべきだろう。

両国が本当にアホで、戦争する場合は、以下のシナリオが考えられる。
単に興味本位のネタだが、

尖閣諸島での中国民間人の侵入を海自が防衛出動で応え、
中国軍がその保護を名目に尖閣諸島を占領、

中国軍が戦争の拡大を否定し、核兵器の使用も検討したので、米国は介入を留まる。

海自は、尖閣諸島周辺を封鎖して、潜水艦と機雷戦艦艇をイージス艦とF-15の支援を受けつつ投入。

尖閣諸島は沖縄から400kmくらい、石垣島から200km弱、
台湾からも200km程度で、中国本土沿岸からは400km位、

つまり沖縄と中国からはほぼ同距離である。

石垣各島に飛行場があり、そこに展開できるのも日本が有利。

また、沖縄からもF-15が作戦可能だが、
長期の戦闘機の滞空は難しい。
450海里の戦闘行動半径を持つF-2も対艦攻撃任務であれば十分行える

これは中国も同じだが、早期警戒機と給油機を持たないことが致命的な弱点となる。

航空自衛隊と海上自衛隊の連携、協力がカギとなる。

特に早期警戒機とイージス艦が協同で対空監視・警戒が出来れば、現状の中国軍ではそれを突破することは難しいであろう。

有力なカタパルトを持たず、艦上機としても能力不足のSu-27を運用する程度の中国軍の空母も、ここでは有効な働きは出来ないであろう。

逆に、のこのこ戦闘海域に出てくれば、潜水艦や攻撃機の格好の標的となり、
十分な対空防御能力の無い中国護衛艦では空母を守りきれないであろう。

さらに、
この場合、中国は尖閣諸島に兵力を注入し続ける必要があるので、
兵力を日本の封鎖線内に侵入させなければならない。

このパターンでは、中国の原潜も補足しやすくなる。

接近海域での海峡(と言っても島と島の間なのでとても長い)に機雷を敷設して、潜水艦を待機させればよいからだ。

但し、外洋作戦では、インド洋、ペルシャ湾へ続く航路を、互いに十分に防衛は出来ないので、そこまで拡大しないだろう。

もし行えば、互いに消耗戦となるだろう、

原潜を有する中国は、遠洋域でも作戦可能なので、潜水艦を派遣できない海上自衛隊より攻撃力があるが、
究極のところ、日本は太平洋側に開けた航路があるので、中国の方が不利である。

例え、原潜であっても、単独では、実戦下で何か月も作戦することは出来ないからだ。
必ず、補給など支援が必要なので、そこを日本軍が突けば原潜の行動を制限できる。

太平洋全域を戦場に出来ないことは、太平洋への進出が、未だ、中国海軍の「夢」であることからも明白。
米軍を相手にすると勝てない。

結局、中国はたとえ小さな尖閣諸島でも、そこを日本海軍を相手に実効維持出来ない。
補給が続かず、撤退することになる。

勿論、日本にも遠征戦闘の能力が低いので、日本も尖閣諸島を長期に占領できないが、
すでに実効支配が確立しているので、両方が占領できなければ日本の戦略的勝利と言える。

戦争が拡大した場合、核戦力を使った場合はまったく違う展開になるが、
日本にとって、米国との同盟が極めて重要なことは明白であり、

もし中国と戦争する気なら(もしくは中国にその気があるなら)、沖縄への展開能力の向上は必須となる。

例え、兵力そのものを分散するにしても、戦時に、沖縄が1万人以上の米海兵隊を受け入れ、展開可能なら、
中国は尖閣だけでなく、台湾も守らないといけないが、さすがに、1万人の上陸戦兵力を防ぐことは大変である。

問題は、この機会に、中国軍が台湾への侵攻を図る場合だ。

台湾海峡は距離が130km強で、遠距離での強襲能力を持たない中国軍であってもギリギリ上陸可能である。

また、実際に中国はそのために、台湾海峡沿岸部に、台湾までを有効射程に収める対地ミサイル、対空ミサイル、対艦ミサイルを配備しており、
例え米機動部隊でもおいそれとは近づくことは出来ない。

中国の言う、第一列島線以内の確保は有効になりつつある。

これに対するは、海峡を機雷で封鎖して、潜水艦で補給線を攻撃するのが最も効果的であるが、
現在、台湾は有効な潜水艦と機雷戦能力を有していない、
さらに、対空ミサイル、戦闘機も、中国本土との経済関係を重視する欧米の方針でほとんど更新されていない。

台湾の防衛能力は相対的に低下しているのである。

台湾自身が実質的に資本主義イデオロギーの固守を放棄して、中国の経済進出を受け入れているので、
将来、中国が台湾へ軍事侵攻しても米国や日本はそれを黙認する可能性がある。

まあ、元々同じ国だったのだから、ドイツと同じように併合されることになってもしょうがないとも考える。

話が台湾まで及んだが、とにかく、
現状では、日本の軍事的防衛には米国との同盟が不可欠であり、その具体的な礎は沖縄に駐留する膨大な米軍なのだ。

米国にとって、これだけ強大な戦力を海外で展開できるのは、今や日本だけであり、沖縄は世界最大の米軍海外基地なのだ。
(すでに欧州にはそんな基地はなく、イラクやアフガニスタンは戦争のために派遣されている)
沖縄の米軍を減らすためには、日本周辺国との戦略的外交や軍事的役割の引き継ぎ、つまり軍拡が必要になる。

尖閣諸島のような小さな島に両国が固執しなくても良い関係を築くとともに、
どんなことをしても、日本の実効支配域の島に手を出すのは不可能だと思わせる戦力を用意すれば、
日本にとっては駐留する米軍の価値は下がり、兵力の削減を求めることが出来るようになるのだ。

福島原発事故があったので、当面原潜の装備は難しいが、
逆に、科学技術の総力を挙げて、蓄電池や燃料電池などの性能をアップさせ、自動化した機雷戦システムなどを構築し、
空自・海自(ついでに陸自)の共同交戦能力、即ち情報システムの共通化を図ることが、
経済的な効果もある、国家の大計になるのではないだろうか。

それが出来ないから、沖縄に負担を押し付ける結果になっている。

中国のJ-20はF-22ラプターを超えるか?(ロシアのスホーイT-50も)

超えない。

中国のJ-20はせいぜい4.5世代の機体で、ラプターに対抗できるようなものではない。

ちなみにF-22ラプターは各国の最新鋭機との想定比較で、1:20~1:4程度のキルレシオを有しており、

単機同士の比較では並ぶものは無い。

J-20だが、公開されている情報は少なく、断定できるほどの情報は無いが、現在の常識的な判断としてある程度の解析は可能だ。

【J-20の性能解析】

●ステルス性

前方からのステルス性はある程度考慮していると思われる。

翼の角度や垂直尾翼(斜めだが)の角度、空気取り入れ口などにステルス対策があるようだ。

しかし、ステルス性には悪影響のあるカナードや腹びれのベントラルフィンなどがある点、補助翼などの動作機構の成型などが大きく粗い点などから、到底F-22には及ばないと推定できる。

また、後方などからのステルス性はもっと限定的で、その大きさ(F-22より大きくF-111やMig-31並み)と合わせ、第5世代のステルス性を持っているとは言えない。

ステルス性能を表すRCS(Radar cross section, レーダー反射断面積)はレーダーの探知距離に対して4乗根に比例するので、単純に探知距離を半分にしようとするとRCSはその4乗の16分の1にしなければならない。

日本の次期戦闘機の候補にもなっているユーロファイター・タイフーンはRCSが1㎡と言われ、F-15Eなどの15㎡に対してかなり優れているが、それでも探知距離は半分程度にしかならない。

逆にF-22は0.001㎡以下と言われている。

即ち、F-22相当のステルス性は、翼の形状、配置、エンジンノズル、表面のコーティングなど、全ての点を犠牲にせず追求しなければ実現できない。

J-20がそのようにしているとは全く言えない。

●エンジン

機体の大きさに比べ、エンジンが小さすぎる。

また、中国のこれまでの技術的蓄積から言って、超音速巡航能力をもつエンジンを独自に開発することは、現時点で不可能だろう。

ノズルには推力偏向装置なども無いようであり、スピード・機動性のどちらも、F-22に及ばないだろう。

エンジンの開発は、日本のように何十年も最新のエンジンをライセンス生産してきている国でも相当に難しく、時間と経費がかかる。

合衆国とイギリスとロシアの限られた企業でしか生産できないエンジンを、実績も少ない中国が開発できる可能性は少ない。

実際的には、ロシアから購入することになるだろう。

●電子装備

見えないので、完全な推測だが、フェーズドアレイレーダーの技術力も低いので、AESAレーダーを装備している可能性は少ない。

もっと大型で搭載しやすい艦船のレーダーにおいても、ようやくパッシブ式フェーズドアレイレーダーを装備し始めたところなので、今後もしばらくは難しいだろう。

ちなみに、現在の日本のレーダー技術は米国に次ぐもので、戦闘機用AESAレーダー(F-2)の実用も世界で最も早かった。艦船でも早くに実用レベルの多機能アクティブ・フェーズドアレイレーダーを有していた。

●共同交戦能力

これが一番難しいところだと思う。

中国は未だ早期警戒機の配備が少なく、自国開発出来ていない。

また、全軍の改革を進めているが、長年にわたり遅滞した巨大な組織を改革するのは難しいだろう。時間がかかる。

個々の戦闘機や戦車の技術水準を高めることは、力技で何とか出来るだろうが、全軍を一定の水準に上げるのは、これからも時間がかかると思われる。

共同交戦能力には軍隊内の情報の運用などの改革も必要で、人員全てが一定の情報スキルが必要だ。

それには、兵員の質を高めることが必要だが、軍が政治的な地位や経済的な利益に結びついている現状、国内の治安維持の為に何十万もの兵力を必要とする点などから、いくら経済規模が拡大しても、米国や西ヨーロッパの軍隊のような情報能力の高い軍隊に進化するにはかなりの時間と努力が必要だろう。

■結論

J-20の実力は良くて4.5世代機レベルだろう。もちろん技術蓄積のための開発機というレベルなので、現時点の性能で将来の脅威度を図ることは出来ないが、当面、これらがF-22の脅威になることは無いだろう。

また、日本の防空に対しても、まだ、直接の脅威にはなっていない。

対空防空のJADGEシステムや早期警戒機で探知できないような戦闘機では無いということだ。

スホーイT-50

別件 スホーイT-50

これまた情報が少ないが、ロシアはこれまでの開発経緯があるので少し推測しやすい。

●ステルス性

は、以前より改良されている。ミグ1.44のような変な方向ではなく、F-22などを良く勉強している。

しかし、表面のコーティングや細部の処理などはまだまだ十分でなく、このレベルでは、まだ、本格的なステルス性の開発も出来ないと思われる。

細部の仕上がりなどが悪いと、全体の角度の統一などを行っていても、その一部がレーダーを反射してしまい、実測値の比較などは意味をなさないからだ。

表面のコーティングや細部の仕上がりは、全体の形状の設計と同レベルで行わないと意味が無いのだ。

この点で、T-50もまだまだである。

●電子装備

AESAレーダーは開発途上にあり、しばらくはまだ難しい。

●エンジン

は相当に実力を持っていると思われる。

推力偏向などの技術も蓄積があり、これまでの戦闘機の性能からもF-22に匹敵するスピードや機動性を持っているだろう。

但し、第5世代機として、最重要の性能ではない。

■結論

こちらも、しばらくは脅威にならない。

全体において、F-22は無敵だし、日本の防空も問題なさそうだが、中国のJ-20とロシアのT-50は別々に考えるべきではないだろう。

両国が本気でF-22の対抗馬を考えるなら、共同での開発、お互いを補足するような開発になると思われる。

ロシアや中国が国内の紛争や民族問題を解決して、軍隊が近代的になった時に、本当のF-22のライバルが現れるだろう

※参考図書
値段は高いが、お遊びでない本格的な読み物としては満足。
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=shirosakurai-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B004VS87BG

尖閣諸島不法操業漁船問題 その2 中国が最も恐れるカード

その後の経過もパッとしない対応で、日本の外交が全くドラマチックでないことにため息をつく毎日である。
 
菅とか岡田とかこれが間違えば戦争になるかもとか全く思っていないんだろうな。
のんびりしてるなあくび
 
トップがこうやから自衛隊も同じような体質があるけど、
自衛隊は日本の首相よりアメリカ軍の動向に左右されるからね。
 
特に海上自衛隊はアメリカ合衆国の海軍とべったりやから、米軍が臨戦態勢に入れば、おのずと同じように緊張するはず。
 
多分、今も、米海軍の情報を受け取りながら、偵察・情報収集しているだろう。
 
 
ところで、政治家たちに一つヒントを与えよう。
 
中国を領土問題において、決定的に妥協させるには、「台湾」問題をちらつかせば良い。
 
 
これを言ってしまうと日中関係は当分冷え切るだろうけど、今後、日本の盟主として中国を仰がないなら、日中関係は米中関係にひきづられてしだいに緊張するのは当然なので、
もし、今、そこまで言えそうな雰囲気なら言ってしまうことだ。
誰か、タカ派風のやつをそそのかせて言わせれば良い。
 
 

「尖閣諸島が日本の領土じゃないなら、台湾なんて当然中国の領土じゃないだろう。「台湾が自分たちの領土」なんて主張だれも信じてない、金のためにそんなふりをしているだけ。」

 

言っちゃった、やーいやーいと言われるけど、日本独立の道である。
日本は台湾を見捨てちゃいけないのだ。同義的にも。
 
潜水艦を売れ売れ、三菱も川崎も暇になるし。性能は世界一流だし、潜水艦5隻で中国は台湾侵攻が難しくなる。
台湾海峡で訓練すれば物凄い錬度の高い潜水艦部隊が出来るだろうな。
今の台湾が、今の雰囲気で潜水艦を日本から買うか微妙だが、だれも文句は言えないのだ。
 
アメリカ合衆国が嫌がるかもしれないが、潜水艦をまた切り札にして、F-22や普天間海兵隊を佐世保に移す話をすれば良い。
 
 
元々、中国のエリートは古代の思想家に現れるように、基本的に実利主義であり、建前はあくまで建前である。
もちろんこれはエリートのみに言える事である。彼らは中国がそんな簡単に壊れる国じゃないと知っているから。
 
モンゴルや匈奴が攻めてきても、建前上、皇帝に従っている風であれば金を払ってでも相手を懐柔しようとする。
実際それで最後は相手を同化してしまうのだ。
 
これは今も同じことが言える。
建前上、威信が保てれば絶対実利を損なうようなことはしない、

だから、絶対に台湾問題をリンクさせたくないのだ。今台湾を侵攻できないし、かと言って台湾が独立を守る実力をつければ困る。

 
そして、日本は、当面のお金だけ我慢すれば、台湾問題で中国を突くことが出来るのだ。
 
でも、今の政権が何もやらないことは間違いないな。
 
まあ、政治家はみんな誇りや自尊心がないので、金払いの良い中国の嫌がることはできないだろうけど
 

中国の軍事力拡張 台湾防衛こそが最大の抑止策

最近の軍事の世界では、アメリカ合衆国より中国の方が注目されている。
 
その報道なので思うことなのだが、
 
中国の軍事力を抑止する最強の方法は核兵器と台湾なのに、どちらも評価されることが少ない。
 
 
中国が海軍を増強して、太平洋やインド洋に進出しようとしているなどと言うが、
中国の喉もとの台湾を制圧できなければ、進出なんて出来ない。
 
それを、アメリカ合衆国や日本などは台湾は中国の一部などと言う主張を受け入れているかのようにふるまい、
一方で、南沙諸島などの領有権で文句言っている。
 
アホちゃう?
 
そんなん、台湾にパトリオットと潜水艦売ったら、台湾が盾になってくれるやん。
 
日本の岡田(外相)を始め、中国に買われていることがよく分かる。
多分、オバマ大統領も似たようなもんやろう。
 
今、中国軍が台湾に侵攻したらどうするつもりやろう。
 
第二列島線なんか気にする前に、すぐ近くの台湾のことを気にしたらええのに、どの国のレポートでも、台湾への侵攻阻止のことには触れてない。
昔は、台湾の防衛にも気を使っていたのに。